Androidでも使えるiPhoneのAirTag（エアタグ）代替品は？

AppleのAirTag（エアタグ）のようなBluetoothトラッカーは、自分の持ち物を追跡するのに便利です。また、その有用性は他の方法でも証明されています。AirTagは調査報道にも使われ、車上荒らしの追跡に役立ったこともあります。また、AirTagが旅行者の紛失物の発見に役立ったというニュースを知っている人は多いのではないでしょうか。

AirTagは非常に便利なテクノロジーですが、Androidには使えません。しかし、市場に出回っているAirTag以外にも、主にAndroidユーザーをターゲットにしたAirTag代替品はたくさんあります。

おすすめのAirTag代替品

目次
Tile Pro
Chipolo One
Samsung SmartTag
Tracki GPSトラッカー
Cube Shadow

Tile Pro

TileはBluetoothトラッカー分野をリードしており、AirTagに代わる最高の製品のひとつであることは間違いありません。Tile Proは、400フィート（約3.5メートル）という驚異的な範囲と、トラッカーの位置を知らせるのに役立つ大音量の呼び出し音を備えています。金属製でIP67等級の防水性能も備えているため、市場で最も耐久性のあるトラッカーと言えるでしょう。

Tile Proの最も優れた点は、プラットフォームや使用するデバイスに関係なく、完全な機能を保証することです。ただしAppleやSamsungのトラッカーとは異なり、Tileは追跡ネットワークを構築するために必ずアプリをインストールしなければなりません。残念なことに、Tile Proがユーザーから遠く離れた場合のアラートなど一部の機能は、サブスクリプションサービスの利用が必要です。

Chipolo One

Apple、Samsung、Tileの3大メーカー以外から選ぶとすると、堅実なのはChipoloです。Chipolo Oneの小型でミニマルなデザインに惑わされないでください。このトラッカーの音量は120dBと信じられないほど大きく、バッテリーの持ちは2年と、他のトラッカーよりも長持ちです。交換式電池が必要になりますが、これくらいは許容できると多くの人が考えるでしょう。

Chipolo Oneの追跡範囲は200フィートで、プラットフォームに依存しません。ただし、その追跡ネットワークはかなり限定的で、Chipoloアプリのユーザーに依存して構築されています。Chipolo One Spotを選ぶと、AppleのFind Myネットワークを利用できるため、追跡ネットワークに関する懸念は解消されます。Chipolo Oneの最も優れた点は、十分な機能を備えながら他のトラッカーよりも安価なことです。有料サービスなしで、フル機能を使用できます。

Samsung SmartTag

Samsungのスマホユーザーには、SmartTagがおすすめです。SmartTagはSamsungのエコシステムと緊密に統合しており、SamsungスマートホームのプラットフォームであるSmartThingsとの機能統合が行えます。例えば、SmartTagのボタンを押すと、照明を点灯させることができます。

AirTagと同様に、SmartTagは近くにあるSamsungのスマホで追跡できます。Samsungは世界最大のスマホメーカーなので、SmartTagを使えば紛失したアイテムを見つけられる可能性があります。

Tracki GPSトラッカー

その名の通り、Tracki GPSトラッカーはBluetooth接続の代わりにGPSを使用します。GPSを使用することで、本記事にリストアップしている他のトラッカーとは異なり、Tracki GPSトラッカーはデバイスの追跡ネットワークに依存しません。リアルタイムのGPS追跡が可能で、無制限の追跡範囲を持っているのです。ユーザーは、トラッカーが指定領域を離れた際にアラートを受信するジオフェンスを設定できます。

Tracki GPSトラッカーは非常に持ち運びやすい充電式のトラッカーで、1回の充電で最大75日間連続使用できます。また、防水マグネットボックスにより風雨から保護され、価格も1個わずか17米ドルと信じられないほどお手頃で購入できます。

Cube Shadow

薄さわずか2mm、市場で最も薄いトラッカーがCube Shadowです。使用中に邪魔にならないサイズ感が最大のメリットかもしれません。しかし、超薄型デザインにはデメリットもあり、Cube Shadowは充電式です。

このトラッカーはIP67等級で風雨から十分に保護されており、アラーム音は100dBと非常に大きいです。Cube Shadowの最大の欠点は、ソフトウェアが直感的でない点と、誤作動を起こしやすく信頼性に欠ける点です。

AirTagの追跡の仕組みは？何につける？

AirTagは驚くほど使いやすいです。例えば、AirTagを使って鍵を管理したい場合、AirTagをキーホルダーに装着する前にAirTagをiPhoneにペアリングするだけで済みます。その後はスマホのアプリから、地図上でリアルタイムに鍵がどこにあるかを確認できます。

AirTagは、近くのAppleデバイスが検出できる安全なBluetooth信号を送信することで、AppleのFind Myネットワークを利用します。AirTagの位置はiCloudに送信され、地図上に表示されます。AirTagが近くにある場合は、音を鳴らして発見の手助けをします。

Appleは、このプロセス全体が匿名かつ暗号化されていると主張しています。つまり、AirTagがFind Myネットワークと通信するためにリンクした携帯電話の情報を見ることはできません。

これらのトラッカーは、自分の持ち物の場所を特定する目的で設計されていますが、悪用する人もいます。ストーカー行為、車の盗難、さらには監視に至るまで、多くの人がAirTagに関連する安全性とプライバシーのリスクを当然のことながら懸念しています。このようなリスクはAppleのAirTagに限ったことではなく、すべてのトラッカーに影響することに注意することが重要です。

AppleやTileなどは、こうしたリスクからユーザーを守るための安全策を講じていますが、完璧なものではありません。そのためAirTagの悪用から身を守るためのヒントを、たとえAirTagを使っていなくても知っておく必要があります。

AirTagはAndroid携帯でも使えますか？

他のApple製品と同様、AirTagはAppleのエコシステム外のデバイスとは互換性がありません。したがって、あなたがAndroid携帯を使っている場合はAirTagが機能しないので、AirTagの購入を検討する価値すらありません。

幸いなことに、選択肢はたくさんあります。以下に、Bluetoothトラッカーを選ぶ際に注意すべき点とともに、検討する価値のある代替品をリストアップしました。

AirTagの代替品選びで着目すべき点

Bluetoothトラッカーを購入する際に留意すべき点がいくつかあります。

• 互換性：Bluetoothトラッカーを購入する際、お使いの携帯電話によっては選択肢が狭まる可能性があります。AirTagはiPhoneのみに対応しています。SmartTagはSamsungのスマホにのみ対応しています。一方でTileのように、プラットフォームにとらわれないものもあります。

• 形状ファクタ：ほとんどのBluetoothトラッカーは小型ですが、さまざまな色や形があります（細長いタイプ、丸いタイプ、厚いタイプなど）。しかし、小型化するほどバッテリー寿命を犠牲にすることになるので、妥協点を検討し、自分が納得できるものに決めるのがベストです。

• 追跡エコシステム：Bluetoothトラッカーは、そのエコシステムの規模に応じて決まります。これが、AirTagが非常に優れている理由でもあります。Find Myネットワークを利用するということは、何百万台ものiPhoneがあなたのAirTagを見つける手助けしてくれることになります。Appleのシステムに匹敵する代替手段はほとんどありません。最も近いのはSamsungのSmartTagでしょう。他のトラッカーは、アプリのインストール数に完全に依存しています。

• Bluetoothの通信範囲：トラッカーは同ブランドのエコシステムを利用して、ユーザーが世界中どこにいても自分の位置を正確に特定できるようにしています。しかし、すぐ近く（例えば家の中）でものを紛失した場合、トラッカーのチャイムを鳴らしてBluetoothの通信範囲を頼りに紛失物を見つけることになります。通信範囲が広ければ広いほど、紛失物を見つけられる範囲が広くなります。また、トラッカーのBluetooth通信範囲によって、追跡エコシステムを利用するために他のデバイスに近づく必要のある距離が決まります。

• 防水：猫の首輪にトラッカーを着けたり、あるいは鍵に取り付ける場合でも、風雨から保護されるIP等級のあるトラッカーを選ぶことで、より長く作動し続けるでしょう。

• 価格：Bluetooth対応トラッカーはかなりリーズナブルで、無名のブランドの場合はより安価に購入できます。セットで購入するとさらにお得です。