2024年、海外旅行の計画を立てている方も多いことでしょう。行き先はお決まりですか?このブログでは、各社のランキングや日本からの渡航先ランキング、そして旅好き英国在住ライター独自の経験に基づくおすすめの国ランキングをまとめてご紹介します。
行き先が決まったら、海外旅行で安心してインターネットを利用するために必要な物の準備もお忘れなく。モバイルバッテリー、モバイルWi-FiまたはSIMフリーのスマホなどが該当するかと思いますが、久しぶりの海外旅行では忘れがちです。また、現地の公共Wi-Fiを安全に使うのに役立つVPNアプリも必須です。海外旅行中はVPNをお試しするいい機会かもしれません。ブログの後半では、安全にインターネットを利用するためのヒントも掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。
それでは、早速ランキングをご覧ください。
■目次■
旅行関連各社のランキング比較
日本人の海外渡航先ランキング
旅行好き英国在住ライターの選ぶ海外旅行先ランキング+安全のヒント
【おまけ】安全な海外旅行のヒント – インターネット利用編
旅行関連各社のランキング比較
旅行が解禁になり、各社でもさまざまランキングが出ていました。
ランキング 旅行会社 | 行きたい国ランキング 日本旅行 | 2023-24年末予約ランキング HIS | 行ってよかったランキング トラベルjp |
1 | 韓国 | 韓国(ソウル) | イタリア |
2 | 台湾 | 台湾 | スペイン |
3 | スイス | アメリカ(ハワイ) | オーストラリア |
4 | アメリカ(ハワイ) | タイ | アメリカ |
5 | スペイン | グアム | スイス |
6 | クロアチア | 韓国(プサン) | イスラエル |
7 | フランス | シンガポール | イギリス |
8 | オーストラリア | セブ島 | チェコ |
9 | タイ | オーストラリア | マルタ |
10 | グアム | フランス | クロアチア |
出典:日本旅行HP (https://www.nta.co.jp/media/tripa/articles/bi5fi)
HIS HP (https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/post-29180/)
トラベル.jp HP (https://www.travel.co.jp/guide/matome/444/)
当然かもしれませんが、行きたい国ランキングと実際の予約状況のランキングでは同じ国が多くランクインしています。韓国、台湾、アメリカ(ハワイ)、フランス、タイ、グアムなどの地域には、既に多くの人が足を伸ばしていることがわかりますね。これはアジア圏で近場という理由や、ハワイやグアムは日本人に馴染みがあって安心して行けるからかもしれません。
一方、旅好きが選ぶ行ってよかったランキングには、欧州地域の国が目立ちました。アジアとは違う雰囲気を味わえるのが、異文化での旅の魅力でしょう。欧州のスペイン、スイス、クロアチア、そしてオセアニアのオーストラリアは行きたい国ランキングにも入っているので、来年以降、少し遠くに行こうと考えている人は、ぜひ検討してみたい旅行先です。
日本人の海外渡航先ランキング
パンデミック前の2019年には、毎年およそ2,000万人の日本人が海外へ出国していました。2021年には50万人ほどに減少したものの、2022年は280万人弱に回復、2023年は1−10月の10ヶ月で765万人*と、取り戻しつつあります。
では、パンデミック前に日本人が最も訪れていた国はどこなのでしょうか?独立行政法人国際観光振興機構(JNTO)のレポートでは、以下の国がランクインしていました。なお、この結果には観光目的以外の渡航も含まれています。
日本人訪問者数ランキング(2019年) | 日本人訪問者数の多い国 | 人 |
1 | アメリカ (ハワイ) | 3,752,980 (1,576,205) |
2 | 韓国 | 3,271,706 |
3 | 中国 | 2,676,334 |
4 | 台湾 | 2,167,952 |
5 | タイ | 1,806,438 |
6 | ベトナム | 951,962 |
7 | シンガポール | 884,308 |
8 | グアム | 687,566 |
9 | フィリピン | 682,788 |
10 | スペイン | 677,659 |
出典:*JINTO:日本の観光データhttps://statistics.jnto.go.jp/graph/#graph–outbound–outgoing–transition、各国・地域別 日本人訪問者数〔日本から各国・地域への到着者数〕(2016年~2020年)https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/20220610_4.pdf
堂々の一位はアメリカでした。特にハワイの人気が顕著なのがわかります。また、トップ10のうち、韓国、中国、台湾、タイ、ベトナム、シンガポール、フィリピンの7ヶ国がアジアの国々です。やはり近隣諸国ということで、ビジネスや観光、あるいは住む拠点としても繋がりが深いと思われます。11位の香港を抑えて10位になったのはスペインで、欧州唯一のランクインでした。
旅行好き英国在住ライターの選ぶ海外旅行先ランキング+安全のヒント
筆者は英国に住んでいますが、日本に住んでいた期間と合わせて、これまで15ヶ国以上の国々を訪れたことがあります。驚くほど多い訳ではないですが、実際に旅をした経験から、おすすめトップ5をご紹介したいと思います。
ランキング | ライターおすすめの国 |
1 | イタリア |
2 | 韓国 |
3 | ポルトガル |
4 | ハワイ |
5 | ベトナム |
番外編 | 英国 |
1位:イタリア
英国に移住してから、欧州へのアクセスがぐっと楽になりました。日本からヒュンと韓国に行く感覚で、英国から欧州のさまざまな国に行くことができます。ドイツ、フランス、スペインはもちろん、スイスやハンガリーにも行ったことがありますが、私の一押しはイタリアです。何と言っても食べ物が美味しく、ピザはもちろんなのですが、パスタの美味しさの次元が違います。そしてコーヒー。スタバの進出を許さなかっただけあり、エスプレッソはぜひ試していただきたいです。日本食が恋しくなっても、新鮮なマグロを使ったお寿司屋さんが多くあるのも嬉しいポイントです。
特におすすめのエリアは、トスカーナ州です。ワイナリーを訪れたり、小さな村に立ち寄って広場でジェラートを食べたり。憧れのフィレンツェのドゥオーモ(大聖堂)にも登りました。また「世界一美しい海岸」と言われるアマルフィ海岸も素敵でした。この地域のホテルは値が張るので、Airbnb(エアービーアンドビー)を借りるのがおすすめ。カプリ島の青の洞窟や、電車でナポリまで行ってピザを食べたり、ポンペイへのアクセスも良く、ベスビオ山に登ることもできました。ただし、物価がリゾート価格なのでご注意を。外せないのは、ローマでしょう。さすが、の歴史的建造物が魅力で、何と言ってもバチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂は大いに訪れる価値があります。所変わって、ヴェニスは冬に行ったのですが、水に囲まれた独特の雰囲気を楽しむことができました。ただ、ヴェニスは少しだけ、観光が商業化されすぎた感じがあり、旅慣れた人には物足りないかもしれません。
安全に旅するヒント:お土産店で片言の日本語で近づいてくる人はいましたが、購入圧力はありません。ただ、イタリアでも他の欧州と違わず、スリの被害は多いです。バックは必ず前に持ち、しっかりした紐の物を使用しましょう(細い紐は引きちぎられることがあると聞いたことがあります)。そして夜、一人で出歩くのは控えましょう。また、レストランで観光客がぼったくりに遭った事例があるので、支払いの際はレシートを確認しましょう。
2位:韓国
韓国は、日本から気軽に行けるのが何と言っても魅力でしょう。私は釜山とソウル、済州島(チェジュ島)に行ったことがあります。パートナーと訪れた際には歴史的な場所や、自然の情景、お酒が飲めるバーなどを楽しみましたが、友人と行くなら断然、美容とショッピング目的でした。美容コスメやファッションアイテムを探したり、エステなどを思う存分満喫できます。そして、本場の韓国料理はレストラン、伝統的な屋台、食べ歩きなど、あらゆる方法で楽しめます。空っぽのスーツケースで行くことをおすすめします。
安全に旅するヒント:日本と同じように過ごせるなと感じました。ただ、現地の文化に敬意を払うことは大切だと思います。比較的安全な国ですが、クラブやバーなど夜出歩く際は異国であることを忘れず、最低限気をつけましょう。
3位:ポルトガル
ポルトガルの街では、美しいタイルが建物を装飾しており、とても感動します。そしてスペインに比べて物価が安いのも嬉しいポイント。筆者は魚好きなので、名産のサーディーン(イワシ)もたくさんいただきました。私のお気に入りはリスボンです。歴史的建造物をたくさん見学し、トロッコ電車に乗って眺める素晴らしい眺めを味わいました。ポルトは、『魔女の宅急便』の舞台になった街かもしれない?と言われている街で、実際にそうかもしれないと思わせる街並みを楽しめます。リスボンに比べるとコンパクトです。街の名前と同じ、ポルト、という甘いお酒はぜひ試してみてください。
安全に旅するヒント:リスボンで、夕方ごろから特に観光客に対して、「◯◯を買わないか」と声をかけているグループを見かけるかもしれません。それが何であっても、彼らから買うべきではありません。「No thank you」といえば追いかけられることはありません。
4位:ハワイ
短い滞在でしたが、ホノルルに滞在しました。海で泳いだり、何でもアメリカサイズの食べ物や飲み物に圧倒されつつ、ハワイならではのリゾート感が最高でした。日本食のレストランも多く、街を歩いていても多くの日本人に会うため、安心感を与えてくれます。日本から予約できる現地ツアーも多く、ショッピングやビーチ以外にも大満足できるアクティビティが揃っています。
安全に旅するヒント:日本人が多い、慣れた旅先、こうした安心感が逆に油断に繋がることがあります。近年、日本人を狙った暴行事件が増えています。エレベーターや公園などが現場になっており、人気のない場所を避けるなど、気をつけて行動しましょう。
5位:ベトナム
筆者はベトナムを横断する形で、北部のハノイ、中部のホイアン、南部にあるホーチミンなどを訪れました。ベトナムの魅力は都市によって大きく特徴が違うことでしょう。ハノイは夜の賑わいが印象的で、マーケットや屋台で本場のフォーを堪能できます。エメラルドグリーンの海水とそびえる岩、熱帯雨林の情景を楽しめるハロン湾に足を伸ばすのもおすすめです。中部のホイアンはランタンが美しく、日本の夏祭りを思わせる街並みで、私がベトナムで一番好きな場所かもしれません。どこか懐かしい雰囲気が好きでした。南部の大都会ホーチミンでは、ベトナムで人気のバイク、ベスパの荷台に乗せられてヒヤヒヤしたのを覚えています。また、ベトナム戦争の跡地であるクチトンネルにもアクセスできます。歴史的な事実を知ることも有意義かもしれません。
安全に旅するヒント:ベトナムでは、バイクの交通量の多さに圧倒されます。現地のガイドさんに、「道を渡るにはゆっくりゆっくり道路を渡ること」とアドバイスを受けました。そうすると、バイクが遠くから人を確認でき、スピードを落とす時間が作れるのだそう。それから、路上で売っている水や氷、生野菜は、日本人の体に合わないことがあるので気をつけましょう。
番外編:英国
私の住む英国はランキングトップ5内に入れたい所ですが、公正な判断ができない可能性があるため番外編としました。英国はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国で構成されており、それぞれ魅力があります。
イングランドは、首都ロンドンだけ行ったことがある、という人が多いかもしれません。ロンドンはもちろん魅力的ですが、イングランドには、北部にヨーク、中部には大学で有名なオックスフォードやケンブリッジ、南部には港町ブライトンといった有名な街があります。ツアーでよくある、牧歌的な風景が美しい湖水地方、伝統的な家並みが連なるコッツウォルズ地方、世界遺産のストーンヘンジをまとめたコースは、もちろんおすすめです。しかし時間があれば、マンチェスター、リバプール、バーミンガムなどの都市や、晴れの日が多いサマセット州、南西端のコーンウォール州なども魅力的です。ぜひ足を伸ばしてみてください。
ウェールズは、イングランドから気軽に行ける自然豊かな地域です。ドルフィンクルーズや、ビーチ、ハイキングの名所が多く、アウトドア派におすすめです。
スコットランドは、英国の歴史が好きな方には大変魅力的です。長らく続いたイングランドとの戦いの歴史が随所に刻まれているのを感じます。また、体力があれば英国で一番高い山、ベン・ネビス山(1,345m)へ足を運んでみるのもよいでしょう。1日で登れます。
北アイルランドは、ぜひ夜、お酒を飲みに外出してみたい場所です。パブは平日でも金曜の夜と同じパワーでお酒を楽しむ人で賑わっています。
安全に旅するヒント:ロンドンでは特にスマホをひったくられるケースが多発しています。スマホを手に持って車道側を歩いたり(自転車に乗った人からひったくられる)、テーブルに出しっぱなし、ズボンの後ろに入れておくことはせず、カバンに入れましょう。また、英国の夜は暗いです。伝統的な町並みのせいか、日本の都会のネオンに慣れていると、暗さにまず驚きます。人通りの少ない場所は避けましょう。
【おまけ】安全な海外旅行のヒント – インターネット利用編
行き先が決まったら、持ち物を準備しますが、現地で必須のツールはスマホでしょう。スマホからインターネットを利用する際に、気をつけておきたい点をまとめました。
1. 現地での偽のウェブサイトに注意
慣れない言語で、チケットを急遽予約することになったり、ビザを取得することになったりする場面があるかもしれません。
【対策】利用するときは、Google検索で一番上に出てきたサイトに飛びつくのではなく、似たようなサイトが乱立していないか、公式サイトかどうかを入念に確認しましょう。
2. 安易に無料Wi-Fiネットワークを利用しない
ホテル、空港、カフェなど、海外の無料Wi-Fiネットワークは旅行者にとって魅力的です。しかし、そこはサイバーセキュリティリスクが高い場所です。悪意ある第三者があなたのインターネットトラフィックを盗み見しているかもしれません。
【対策】施設な公式のネットワークかどうかを確認するか、似た名前が表示された場合はスタッフに聞いてみましょう。しかし、公共のWi-Fiを利用する際に最もおすすめのセキュリティ対策は、VPNを利用することです。VPNはインターネットトラフィックを暗号化し、プライベートにオンラインを利用できるからです。
3. Wi-FiとBluetooshをオンにしたまま放置しない
ほとんどのデバイスのデフォルト設定では、過去に使用したことのあるネットワークに自動的に接続されます。ここでのリスクは、デバイスがこれらをネットワーク名で識別しているため、簡単になりすましが可能であることです。
【対策】休暇中はWi-Fiをデフォルトでオフにし、ネットワークに参加する必要がある場合にのみ接続します。同様に、ヘッドフォンなど、信頼できる特定のデバイスとペアリングする必要がない限り、Bluetoothをオフにしてください。 Bluetoothによるデバイスへの自動接続を許可すると、スマホへの無防備なリモート接続が可能になったり、市場やモールを歩き回っているときに広告主があなたを追跡したりする可能性があります。Bluetoothをオフにするとバッテリーの節約にもなります。
4. USBチャージポイントに注意
外出先でUSBポートで充電できるのは便利ですが、データを転送することもできます。ここに、セキュリティ上のリスクがあります。サイバー犯罪者がUSB接続を変更して、ユーザーの知らないうちに携帯電話にマルウェアをインストールしたり、データをダウンロードしたりする可能性があります。
【対策】充電コードの前に設置してデータがコードを通過するのをブロックできるジュースジャックと呼ばれるデバイスを使いましょう。または、自分のポータブルチャージャーを持参しましょう。
5. ネットカフェを利用する前に考える
スマホの普及のおかげで、インターネットカフェは旅行者の間で以前ほど人気がなくなりましたが、これはデータセキュリティの観点からはおそらく良いことでしょう。
【対策】電子メールをチェックしたり、USBドライブ上のファイルにアクセスしたりするために、不慣れなPCを使用する必要があることが予想される場合は、代わりにポータブルOSを用意しましょう。これは、PCに接続できるUSBであり、プライベートな個人用オペレーティングシステムが表示され、完了したら完全に閉じることができるものです。
6. QRコードをむやみにスキャンしない
QRコードの利便性と非接触型の性質により、パンデミック中にQRコードが復活し、新種のサイバー詐欺であるQRコードフィッシング詐欺が発生しています。米国では、パーキングメーターの本物のQRコードの上に偽のQRコードを貼り付け、ユーザーを悪意のあるウェブサイトに誘導し、クレジットカードと銀行の詳細情報を盗むという事件がありました。
【対策】チラシやステッカーのQRコードには特に注意してください。スキャンする前に、常にQRコードの正当性を確認するようにしてください。たとえば、レストランにいる場合、特に支払いを要求する場合はスタッフに尋ねてください。また、QRコードをスキャンするときに URLのプレビューを精査して、それが本物であるかどうかを確認しましょう。
7. スマホのロックを解除したままにしない
基本的なことですが、スマホのロックをかけましょう。旅行や休暇中は気が散りやすく、油断しているとスマホを紛失する可能性が高くなります。
【対策】スマホにパスコードを設定し、たとえ盗まれたとしても誰もあなたのデータにアクセスできないようにします。すべてのデータが失われないように、旅行前にデバイスとアカウントのバックアップを設定してください。
8. 画面をちらつかせない
スマホやラップトップを使用しているときに、オンラインセキュリティの危険がすぐそばに迫っていることがあります。
【対策】プライバシー対策のスクリーンフィルムは、横から見ると画面を暗くできます。国内でも海外でも、外出先でプライベートを保つのに最適なアイデアです。
ぜひこれらのヒントを参考に、海外旅行を安全にお楽しみくだい。
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